「老後ひとり難民」沢村香苗著
「老後ひとり難民」沢村香苗著
いざというときに頼れる人がおらず、厳しい現実と向き合わざるを得ない高齢者を「老後ひとり難民」と名付け、こうした人々が直面するであろうトラブルを回避する方法を紹介する指南書。
直面する問題の代表が入院や手術、介護施設に入る際に求められる身元保証だ。ほかにも、退院後の生活の再構築、さらに心身の機能が低下した場合のサービスや住む場所の見直し、そして終末医療に関する意向や死後事務に関する意向の表明と多岐にわたる。こうした老後ひとり難民が直面するであろう問題を解説。現在の介護保険では対応できない場面も多く、民間サービスに頼らざるを得ないのが現状だ。その民間サービス会社の現実と課題、さらに老後ひとり難民になるリスクが高い人が今から備えておくべきことまで網羅。 (幻冬舎 990円)