撮影中ドラマ5本…最も多忙な俳優・遠藤憲一が“覚悟”語る

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 一体いくつの「顔」を持っているのだろうか。いま最も多忙で幅広い役柄をこなす俳優、遠藤憲一(54)。ドラマで見ないクールはないが、この現状についてどう思っているのだろうか。

■今の時代はやるか、やらないか

「大変ありがたい話ですが、正直に言えば、9割がた苦しい(笑い)。楽な方、のんびりな方にいけたらそうありたいけれど、今の時代はそうじゃない。やるか、やらないか。で、自分はやる方を選んだ。体力的にどうなっちゃうんだろうと思う時もありますが、それでもやりたいというエネルギーで受けている。現場で目の前のシーンに集中する。そんなんで毎日生きてますね」

 人生でいまが「一番忙しい」と自身に確認するように話す。現在撮影中のドラマは単発、連ドラ含め計5本。この数、尋常ではない。

「この出方(露出)は完璧に飽きられちゃうよっていうパターン。だから余計に少しでも新しいものを出すよう工夫していかないと。アドリブの利かせようのない作品は別として、セリフひとつとっても一言一句正確に言えばいいわけではない。相手の役者さんや監督とのやりとりで何かしら降りてくるひらめきを大事にして、それを提案する。全くひらめかない時はすっげえ苦しくて、『やべやべ、このシーンつまんねえぞ。どうしよ、どうしよ』って、心の中でつぶやいてます」

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