日枝「院政」は変わらず…フジ亀山千広社長退任の決定打
フジテレビ(CX)の亀山千広社長(60)の退任が決定、後任には宮内正喜BSフジ社長(73)が就任することが明らかになった。
亀山氏は6月からBSフジの新社長に就任するというが、結果を出せないまま詰め腹を切ることになった。
「9日に役員会が開かれたという一部報道は誤り。正確には9日に内示が役員個々人に伝えられ、11日の決算役員会を経て、最終的に6月の株主総会で承認されるという流れ。亀山社長には1カ月前に日枝会長から直接、引導が渡されています。今回の人事では日枝会長もCX会長職を降りて、代表権のない取締役相談役に。対外的には日枝体制の瓦解にも見えますが、実態は社長の首をすげ替えただけで院政はそのままです」(フジ関係者)
亀山氏は13年6月に社長に就任。ドラマ「あすなろ白書」「ロングバケーション」「踊る大捜査線」シリーズなどを手掛けたヒットメーカーのかじ取りに注目が集まったが、ライバルの日本テレビに追いつくどころかテレビ朝日、TBSにも抜き去られる始末。14年6月には全社員の3分の2に当たる約1000人の人事異動を行うなど“荒療治”も施したが、15年は開局以来、初の赤字に転落してしまった。