総選挙も新鮮味なし…“大企業病”に陥るAKB48への処方箋
「AKBもそろそろ末路だろ?」とビートたけしは言い、ほとんどのメディアも同じ論調だ。先の選抜総選挙も、須藤凜々花(20)の突然の「結婚宣言」で荒れたが、それによって話題になったのだから、関係者は結果オーライではないか。
指原莉乃(24)の3連覇、はたまた渡辺麻友(23)の卒業発表に、世間の耳目を集めるほどのインパクトはなかった。山本彩(23)に柏木由紀(25)と、人気のメンバーは出馬を辞退していたし、総選挙の開催自体が危ぶまれていたのも事実。来年が節目の10回目となるAKB48選抜総選挙。国民的アイドルグループに成長したAKBも過渡期にあり、存続を危ぶむ声も少なくない。
■“社外”からヘッドハンティングのアイデア
「AKB48を大きく急成長した会社になぞらえると、次の一手が見えてくるような気がします」とイラストレーターで芸能コラムニスト、おおしまりえ氏はこう言う。
「今のAKB48は巨大企業そのものです。国内のみならず海外にまで姉妹グループがあり、どれもそこそこ人気の一方、全体的に新鮮さとか勢いはありません。喫緊の課題は緩やかな下降を止め、グループとしてのブランドと価値を守ること。そんな中、思いつく戦略のひとつは、社外からの凄腕ヘッドハンティングです。AKBは常に純粋なオーディションでメンバーを選定していますが、大企業が安定したときに必要なのは、それまでとは全く違う血、優秀な社外の人材を取り入れることです。AKBなら、たとえば他のアイドルグループのメンバーや、すでにカリスマ的人気の踊り手やコスプレーヤーなどから、電撃的にメンバーを加入させる。話題性もあるし、秋元康さんならすでに考えているかも知れません」