邦画仕様に進化 上陸2年のMX4Dで映画はここまで変わった

公開日: 更新日:

「4D映画」を上映する劇場が急増したのは2015年。シーンに合わせて座席が動き、風が吹き、光が点滅し、そして香りまで漂ったり。アミューズメント感覚で映画が楽しめると話題になったが、2年が経ち、現場は更なる進化を遂げていた。

 本紙記者は先日、MX4D版のアニメ「ルパン三世 ルパンVS複製人間」(吉川惣司監督)を試写した。同作品が産声を上げたのは39年前の1978年。劇場用長編第1弾として公開され、宮崎駿氏の映画初監督作「カリオストロの城」(79年)と人気を二分する作品だ。遺伝子操作という社会性のあるテーマを取り上げ、近年のルパン三世シリーズでは拝めない峰不二子のヌードもある。

 あれこれ妄想を膨らませ、4人がけの専用座席に座ったのだがこれがなかなか楽しい。愛車のベンツSSKに乗ったルパンたちが大型トレーラーと壮絶なカーチェイスを挑むシーンではルパンの車に合わせてシートが動き、顔面に水しぶきがプシュー! 化粧崩れが気になるのは最初だけであとは声を出して笑ってしまった。そうかと思えば、不二子がムチで叩かれる回想シーンは腰のあたりをズンッ、ズンッとつつくような動きを感じ、自分もいたぶられている気持ちに……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???