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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

芸人の“あるべき論”と無縁 ブルゾンちえみの「待つ」才能

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フジテレビ「ボクらの時代」(17年12月24日放送)

ブルゾンちえみだったら触れるの。照れ隠しでブルゾンちえみになったりする」(ブルゾンちえみ/フジテレビ「ボクらの時代」12月24日放送)

 2017年に大ブレークし、もっとも旬だったタレントといえばブルゾンちえみ(27)だろう。そんな彼女が、ドラマで共演した桐谷美玲水川あさみと女子会トークで、恋愛観を語っていた。彼女は、相手に自分が好きだと気づかれるのが恥ずかしいという。だから相手に触れられない。そんな時、キャラになりきるのだと語った言葉を今週は取り上げたい。

 基本はそれができないから、相手から「好き」と言ってくれるまで「待つ」のだという。

 ブルゾンちえみは、まさに「2017年」に現れた新星だ。なにしろ本格的なテレビほぼ初出演が、同年1月1日放送の「ぐるナイ!おもしろ荘」(日本テレビ)。そこで瞬く間にブレークをし、その後、各局のネタ番組に引っ張りだこになった。

 すると、早くも4月からドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ)に出演。それも、人気芸人がそのキャラのままちょっと出ました、というような出方ではなく、完全に女優としてメインキャストで出演を果たしたのだ。さらに夏には「24時間テレビ」(日本テレビ)のマラソンランナーにも抜擢された。

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