深夜早朝にひっそりと…民放「戦争関連」番組のお寒い現状

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 民放各局の看板ドキュメンタリーでは、日本テレビ系「NNNドキュメント」が5日に放送し、テレビ朝日系「テレメンタリー」は7日と12日、TBS系「報道特集」で11日といった具合。フジテレビ系の「ザ・ノンフィクション」では取り扱いなし。庶民的な話題を得意とする番組だけに守備範囲外といえばそれまでだが、寂しい。

「『テレメンタリー』はANN系24社が持ち回りで制作するドキュメンタリーで見ごたえのある作品も多い。しかし、放送時間帯はいずれも深夜や早朝でラテ欄でもまともに記載されず、人知れず放送されているケースが少なくない。TBS系の『ザ・フォーカス』(旧『報道の魂』)もそうだが、ローカル局制作の番組は見応えあるが、いずれも放送時間帯や枠に恵まれず、告知も乏しい。戦争ものに限った話ではないが、視聴率やCM至上主義の大きな弊害とも言え残念に思う」(前出の小田桐氏)

 平成に終わりを告げようとしている今夏、戦争の記憶を風化させないためにも視聴者の意識改革が必要だ。

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