著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

ツアーにこだわり…衣装50着&靴20足を特注コンテナで輸送

公開日: 更新日:

 ロックバンドの楽屋は、好き勝手に騒がしくしているだろうというイメージがある。80年代、RCサクセションの衣装係兼楽屋まわり担当だった片岡さんに聞いた。

「楽屋はすごく静か。チャボさんのラジカセから適度な音量でロックやソウルが流れ、メンバーは黙々と楽器を爪弾いている。楽屋入りした清志郎さんは、紅茶、お灸、ストレッチ、メーク……と、ルーティンを始めます」

 ド派手なステージ衣装でブレークした清志郎の衣装類は、想像を超えるほど大量だった。

「清志郎さんの衣装ケースは特注のコンテナで、機材用のハードケースと同じ強度の材質。それまでのケースの5倍も大きいサイズをオーダーメードしました。そこに衣装50着、アクセサリーとメーク道具、靴20足を収納。新調した衣装をメインに、全国ツアーに出ます」

 清志郎のコスプレがファンの間で流行した。

「清志郎さんの友人スタイリストが、独特でユニセックスな世界をつくった。赤、黄色、ピンク……派手な原色、フリルの付いた女性もの、首に何重にも巻いたストール、チープなアクセサリー。自分でも手に入る服でアレンジできるという手軽さが真似しやすかったみたい」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり