ロシアの“最先端ロボット”より笑える「ロボジー」の頑固爺

公開日: 更新日:

 本作の鈴木は「おてもやん」を踊り、家族も閉口する頑固な老人。そんなしょぼくれた爺さんが、「鉄腕アトム」のように自分で判断する最新鋭ロボットの正体というのがミソ。ロボットと爺さんが合体したので「ロボジー」なのだろう。

 単純なストーリーだが、矢口監督にかかると一級のコメディーになり、とにかく笑わせてくれる。濱田たち開発トリオの困惑と「昭和枯れすゝき」の哀愁めいたメロディー。白バイの先導でイベント会場に到着するニュー潮風の威風堂々ぶり。鈴木の娘・春江(和久井映見)のふくれっ面と親思いの涙。ニュー潮風の来宅に大喜びする孫たち。そして張り合いを取り戻す鈴木。いずれも最高の演技だ。開発トリオの長井を演じた川島潤哉が特に光っている。

 引っ込みがつかなくなった3人を待ち受ける結末はお見事。ラストの葉子と鈴木のやりとりはさわやかな笑いを誘う。日本が世界に誇るコメディーの傑作。ロシア映画界は本作をリメークしてはどうか。

(森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 4

    柴咲コウの創業会社が6期連続赤字「倒産の危機」から大復活…2期連続で黒字化していた!

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 7

    世耕弘成氏「参考人招致」まさかの全会一致で可決…参院のドンから転落した“嫌われ者”の末路

  3. 8

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  4. 9

    「フジテレビ問題」第三者委員会の報告会見場に“質問できない席”があった!

  5. 10

    「Nスタ」卒業のホラン千秋にグラビア業界が熱視線…脱いだらスゴい?