著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

母・光子さんの陰で…フィルムに焼き付いた宮沢りえの“闇”

公開日: 更新日:

 西麻布のイタリアン「キャンティ」でビートたけしと深夜デートしているとの情報が入り、駆けつけると、ちょうど店を出てくるところだった。

「うるせえ、バカヤロー」

 直撃するとたけしは怒鳴り、りえを守るようにタクシーに乗せていた。

 この頃、光子さんは春になると千鳥ケ淵のフェアモントホテルで観桜会を開いていた。芸能関係者でごった返していた。深夜まで河岸を変え、飲み歩いていく。取材用のバンで、追いかけた。六本木通りから乃木坂、青山墓地へと続く、なだらかな下りの坂道の途中にあるバーへと入っていく一団を見て、道路の反対側に車を止めて、レンズを向けた。長嶋茂雄巨人関係者の行きつけの中華料理店がすぐ近くにあったが、まだ六本木ヒルズなどない時代だ。辺りは暗く、深夜タクシーのヘッドライトが交錯していく。

 バンにはこのときカメラマンふたりが乗っていて、りえの出てくる一瞬を待ち構えた。取材用の車はウインドーをスモークにして、カメラマンはその中からシャッターを切る。ターゲットの芸能人に気づかれたり、不審だと車内をのぞきこまれたり、車体を揺すられたりするからだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末