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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

錦戸脱退報道で見えた 男性アイドル界はシステム改善急務

公開日: 更新日:

 嵐に続き関ジャニ∞錦戸亮(34)にグループ脱退と解散危機が「週刊文春」で報じられた。現段階でジャニーズ事務所の公式見解はないが、最近、頻発している事務所とタレント間の諸問題からしても錦戸の脱退も真実味が増している。

 連鎖反応のように起きている一連のタレントの独立・退所問題の背景にはアイドルグループを続ける限界という問題がある。芸能界は典型的な個人事業者。アイドル志望者も本来は個人活動を目指しているが、ジャニー喜多川社長から「ユー」とグループに組み込まれる。グループは個人活動するための過程でありタレントとしての土台づくりでもあるが、アイドルに特化したジャニーズ事務所にはグループを売るノウハウがある。グループは事務所の敷いたレールで売れる現実もある。

 近年はグループと並行して個人活動もさせるのは、「個人としてやっていく将来のため」との事務所の親心とも取れるが、当人にとっては本来の目的だった個人活動に近づく。そこで個々の才能を見いだし磨いていく。軌道に乗れば芸能界における自分の立ち位置も見え、将来が開けてくる。必然的に個人活動に軸足が移っていけば、グループ活動が妨げになってくる。すでに関ジャニではメンバーだった渋谷すばるがソロ歌手活動するために脱退・退所したことも少なからず影響したことは容易に想像がつく。

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