著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

錦戸脱退報道で見えた 男性アイドル界はシステム改善急務

公開日: 更新日:

 錦戸は昨年のNHK大河「西郷どん」に続き1月期ではフジの月9に主演。「役者としていいものを持っている」と評価も上がれば、自信もつくし意欲も湧く。役者の世界はアイドルとは違う景色も見えてくる。共演者を含め一緒に仕事する人の大半は役者専業者。仕事場の環境は考え方や生き方まで影響を受ける。錦戸と同じ年代の俳優を見渡せば、松田翔太松山ケンイチ松坂桃李と主役クラスが粒ぞろい。将来のドラマ界を背負って立つライバルばかり。「西郷どん」で主役の西郷隆盛を演じた鈴木亮平は1歳年上で、すでに既婚者。同じ年代の俳優は家庭を築きながら俳優業に専念できる環境にいる。暗黙のうちに恋愛の規制さえあるアイドルとの違いは歴然。「いつまでもアイドルしている場合じゃない。俳優として独り立ちしなければ」と錦戸が考えたとしても不思議はない。

 年齢的にもアイドルのメンバーでいることの限界にもきている。解散した先輩・SMAPは事務所を退所した3人も含め生き生きと個人の仕事をしている姿は自然に入ってくる。錦戸も個人としてステップアップを図る時期。脱退がかなわなければ退所の覚悟? そんな構図が錦戸の脱退報道に見えてくる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり