著者のコラム一覧
松平健俳優

1953年11月、愛知県豊橋市生まれ。7人きょうだいの末っ子。78年、24歳の若さで「暴れん坊将軍」の主役を務める。2004年に「マツケンサンバⅡ」が大ブレークし、NHK紅白出場。新曲「マツケン・アスレチカ」(徳間ジャパン)を発表。

峰打ちの殺陣ではスペースを使い動作を大きく見せる工夫を

公開日: 更新日:

「暴れん坊将軍の殺陣は刀を逆反りにした峰打ちなので、刀を止めるのが難しかった。斬る場合は体が流れていいのですが、しっかりと体重をかけて叩くというような動作をします。ですが、それだと、立ち回りとしては派手さに欠けるため、舞台の端から端まで走り回って、動作を大きく見せるような工夫をしていました。殺陣の場合は監督ではなく、殺陣師の先生が仕切るのですが、スピード感やリズム感を大事にしていたものです」

 それと同時に決めポーズで見せる“目ヂカラ”も重要。勝新と同様、松平が「気になる」というアル・パチーノも目だけで演技ができる役者だ。 では、松平はこれまで演じてきた数多くの役柄の中で、どれを一番気に入っているのか?

「本当にいろんな役柄を演じました。NHKの大河ドラマだけでも、大きいところでは『草燃える』(79年)の北条義時(鎌倉幕府の2代執権)、『利家とまつ』(2002年)では柴田勝家、『義経』(05年)は武蔵坊弁慶、『おんな城主 直虎』(17年)では武田信玄をやりました。どれも役者なら一度はやりたい役ばかりですが、私としては1991年にテレビ朝日で放送された『戦国乱世の暴れん坊 斎藤道三 怒濤の天下取り』の斎藤道三が一番楽しかった。油商人から身を起こし、戦国大名まで上り詰める彼の一生に近い部分を描いたので、役柄に入り込むことができた。もちろん、徳川吉宗は別格ですが」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」