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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

フワちゃんの理想とする人が奇跡的に自分自身に似ていた

公開日: 更新日:

「『え、孟子、超ポジティブじゃん!』って思って」(フワちゃんテレビ朝日タモリ倶楽部」3月27日)

 YouTuber芸人として人気のフワちゃん(26)。「生きる抗うつ剤」などと言われる彼女は大学では中国哲学を学んでいた。番組で「あのね、哲学極めすぎるとこうなるの!」と笑う。孟子の「人は生まれながらにして善なり」という性善説を「考え方がギャルそのもの」と語った上で、放った言葉を今週は取り上げたい。

 幼いときからフワちゃんはフワちゃんだった。たとえば、3歳の頃の学芸会の映像が残っているという。幕が下りる時に、その幕の中から出てきて「ママ、ちんちん!」と言っていたそうだ。

「女子の中で唯一『ちんちん』と言えるやつとしてカリスマ的人気」(クイック「Dybe!」19年10月16日)があった。ブランコから靴を飛ばして、相手の陣地に入れる「靴飛ばしバドミントン」など、自分たちで遊びを考えることにハマっていた。

 ベッキーに憧れてテレビタレントになりたいと思っていたフワちゃんは、友人に「やばい、フワ、マジ面白すぎ。絶対芸人になったほうがいいよ」と言われたことをきっかけに芸人を志した。養成所の自己紹介でも「私、マジで大学で一番面白いんで」とイタいことを言っていた。

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