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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

フワちゃんの理想とする人が奇跡的に自分自身に似ていた

公開日: 更新日:

 コンビを組んでもネタは覚えられないし、セリフもうまく言えない。大喜利もできない。そんなとき、放送作家の長崎周成に「フワちゃん、YouTubeやってみない?」と誘われた。最初はなめられたくないと思い、道に落ちてるポテトを食べたり、泥水を飲んだりしていたが、次第に無理せず自分らしくできるようになっていった。

「わたしの楽しい頭ん中をそのまんま映像にしたのがYouTube」(ルーフトップ「Rooftop」18年8月28日)だという。だからこそ、10分の動画で編集に100時間くらいかけるほどこだわっている。「自分が本当に好きなことって自分のYouTubeで出来るんだってことを実感」(ネットネイティブ「モデルプレス」19年12月31日)している。

「普通にファンなんだよね、自分の」(太田出版「Quick Japan」vol.148=20年2月26日発売)とフワちゃんは言う。「ドンピシャに好きなキャラクターで、ドンピシャに好きなビジュアルなの。だから好き」「『自分が理想とする人間』と自分自身が奇跡的に似てた」(同前)のだと。だから、どこまでもポジティブでいられるのだ。

 ファンから「フワちゃんのおかげで人生がいい方向に転んだ」とメッセージが来るのが何よりもうれしいという。

「その人の人生と間接的に関わっちゃってるから、『それってもう親友じゃん??』って」(同前)

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