徳重聡“残念なイケメン”から脱却「麒麟がくる」万感の演技
10日に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第17回。明智光秀(長谷川博己)の青年期を描く“美濃編”のクライマックスで、さまざまな別れが描かれた。そのため、登場人物たちの胸の内に感情移入し、〈号泣回だった〉〈これぞ神回〉〈途中からずっと泣きっぱなし〉などと、画面を見ながら涙してしまう視聴者も多かったようだ。
「斎藤道三(本木雅弘)の散り際や、明智光秀の叔父・明智光安(西村まさ彦)が光秀に託した言葉など、名シーンと名セリフが多く、涙が乾く間もないという表現がぴったりくる回でした。でもまさか最後の最後に“伝吾”にあんなに泣かされることになるとは……」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
伝吾とは明智家の家臣・藤田伝吾のことで、「麒麟がくる」では常に光秀に寄り添う人物として描かれている。実直な性格ながら戦闘能力は高いという設定で、演じるのは俳優の徳重聡(41)。徳重が大河ドラマに出るのは2013年「八重の桜」以来で、最初からレギュラーで出るのは今作が初めてだという。
第17回では、城と故郷を捨てる決意をした光秀だが、母・牧(石川さゆり)は「私はここに残りまする」と抵抗。周囲の人物の心が乱れる中、牧に声をかけたのが徳重演じる伝吾だった。