著者のコラム一覧
板坂康弘作家

東京都出身。週刊誌ライターを経て、阿佐田哲也、小島武夫が結成した「麻雀新撰組」に加わり、1972年創刊「近代麻雀」の初代編集長。小説CLUB新人賞を受賞して作家デビュー、著書多数、競輪評論でも活躍。

<最終回>麻雀は「深き川を浅く渡る」必要がある

公開日: 更新日:

 他家にも危険なドラの表示牌「七筒」を抱いているのは、567の三色への狙いを捨てていないからだ。

 次巡、「四萬」ツモでにわかに親番を思い出したかのように収束にかかる。「六索」チーで聴牌した。

 タンヤオで連荘狙いの浅い川に見せながら「八筒」が対子。他家から「七萬」が飛び出して栄和となった。

 麻雀はケーススタディーを重ねて強くなる。雀聖の食いタンの牌譜も面白い。

 (了)

▽おことわり 当欄の筆者である板坂康弘さんが6月15日、神経内分泌がんのため、亡くなられました。享年85。この連載は生前書き残したものであり、遺稿の掲載を続けてきました。ご愛読、ありがとうございました。(日刊ゲンダイ)

【連載】阿佐田哲也 ギャンブルの哲学

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