<最終回>麻雀は「深き川を浅く渡る」必要がある
他家にも危険なドラの表示牌「七筒」を抱いているのは、567の三色への狙いを捨てていないからだ。
次巡、「四萬」ツモでにわかに親番を思い出したかのように収束にかかる。「六索」チーで聴牌した。
タンヤオで連荘狙いの浅い川に見せながら「八筒」が対子。他家から「七萬」が飛び出して栄和となった。
麻雀はケーススタディーを重ねて強くなる。雀聖の食いタンの牌譜も面白い。
(了)
▽おことわり 当欄の筆者である板坂康弘さんが6月15日、神経内分泌がんのため、亡くなられました。享年85。この連載は生前書き残したものであり、遺稿の掲載を続けてきました。ご愛読、ありがとうございました。(日刊ゲンダイ)