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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ハッピーなバカネタ もう中学生が目指すオモシロトラウマ

公開日: 更新日:

「2027年を視野に入れたゲームです」(もう中学生/NHK・Eテレ「シャキーン!」10月19日放送)

 段ボールには、おにぎりが描かれている。そこに黒く塗った四角い段ボールをもう中学生(37)がかざすと、見ている者たちが「のり!」と声を上げる。それを外すと、今度は「こめ!」とコール。それを「のり! こめ! こめ!のり!」などと繰り返していくシュールなネタが、“もう中”の「のりこめゲーム」だ。これについて語ったのが今週の言葉である。

 ネタの披露後、もう中は段ボールに色を塗るこだわりについても「日光にあてる」と意味が分からないことを言っている。「お日さまを浴びせると、段ボールがあったかくなる」「あったかいとほら、気持ちいいじゃん!」と。

 幼い頃から、父親の影響でお笑いをよく見ていた、もう中はダウンタウン松本人志に憧れた。一見、似ても似つかぬ芸風に見えるが、本人は意に介さず、こう語る。

「今の僕のネタとか芸風も『ガキの使い』とか『ごっつええ感じ』からのインスパイア。巨大なものを使ってコントしたりとか、ちょっと伝わりづらいことを言ったりするのは完全に松本さんからのエキス」(扶桑社「bizSPA!フレッシュ」19年9月7日)

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