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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「社台ファーム」吉田代表は日本ダービーをさらりと当てた

公開日: 更新日:

 当時、毎年全国長者番付のベスト10に入る吉田氏。どれぐらい稼いでいるのか聞いてみた。本人は「わからないな」と言葉を濁したが、同席していた秘書が耳打ちしてくれた。

「うちの社長は毎月、どれだけ稼いで、どれだけ使っているか(種牡馬の購入など)多分、知らないと思う。頭の中は、いかに強い馬をつくることしかない。そのためにはお金を惜しまない」

「ハイリスク・ハイリターン」といわれる競馬界。生産者からその戦いは始まっている。競馬には誰よりも精通している吉田氏だが、なぜか馬券は買わない。

「僕が馬券を買ってもしょうがないでしょう。自分の頭の中で予想してレースを見ているだけで十分です」と言う。

 取材は2000年のダービー1カ月前だった。

「今年のダービーは前評判通り、吉田さんの馬で絶対といわれていますが」と聞くと、即座にこう答えた。

「普通に走ればうちの馬だろうけど。もし負かすとすれば、河内(洋騎手)の馬だろうね」とさらっと言ってのけた。自信ありげに聞こえた言葉は現実となった。ダービーは河内騎乗の3番人気・アグネスフライトが①着。吉田氏所有の武豊騎乗の1番人気・エアシャカールは鼻差で②着だった。言っていた通りの結果に驚くばかりだった。

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