フジ「イチケイ」と酷似 弾劾訴追された仙台高裁のカラス
元大阪高裁判事の生田暉雄弁護士は、全国の裁判官は事務総局に「月給(報酬)」と「転勤」という人事権を握られ、「ヒラメ裁判官」と化していると指摘していた。入間も最終回で地方裁判所に“飛ばされ”ていたが、転勤で済むぐらいならまだマシ。国会の裁判官訴追委員会(委員長・新藤義孝衆院議員)で罷免を求められ、弾劾裁判所に訴追する決定が下された仙台高裁の岡口基一判事(55)のように最悪の場合、罷免=クビになりかねない状況に陥るのだ。
「岡口さんは2016年にも、上半身裸で縛られた男性の画像を投稿して訴追請求され、不訴追とする決定が出ている“変わり者”の裁判官ですが、今回の訴追理由はツイッターに不適切な投稿をした、というもので、クビにするにはどうなのか司法界でも異論が出ています。実は岡口さんは以前から裁判所組織の体質を批判している事でも知られていて、黒川弘務・前東京高検検事長の定年延長に関する法解釈変更をめぐっては、民放ラジオ番組に出演して『こんなことで解釈変更が認められてしまうと、マトモな法治国家とは言えない』と真っ向から批判していました」(全国紙司法記者)