「コムドット」迷惑行為でヒカキン株また上昇も…登録者数1000万人で頭打ち、「UUUM」も成長鈍化
2006年のチャンネル開設から今年で15年。着実に人気を積み上げ、不動の地位を築いてきたヒカキンの評価が迷惑系の騒動でさらに上がったとのこと。一方、ヒカキン自らも大株主になっている所属事務所「UUUM」は冴えないという。
■ヒカキンはじめ人気YouTuber依存の収益構造
テレビ、ラジオ、新聞・雑誌の凋落を尻目に、コロナ禍での視聴者数増で動画広告市場は拡大しているが、UUUMの業績、株価とも伸び悩んでいる。
「一時期、所属YouTuberの退所が続いたこともありましたが、登録者数10万人以上のチャンネル数は昨年に比べて増加しています。しかし、チャンネル数の増加に対して再生回数は伸びておらず、19年からほぼ横ばい状態です。人気芸能人のYouTube参入でパイの奪い合いが起こっているのが大きいといわれています。また、スマホ1台あれば配信はできるため、事務所に広告収益の20%ほどが徴収されることを考えると、編集やマネジメントを個人で外注した方が自由に活動できて身入りもいいので、YouTuber事務所の不要論も根強くあります。UUUMの売り上げの50%以上を動画配信のアドセンス広告による収益が占めていて、その多くはヒカキンさんをはじめとするトップYouTuberに依存している状況です」(市場関係者)