最新作「テイルズ オブ アライズ」が100万本突破! 過去には大炎上も再評価されたワケ
にも関わらず、なぜ「テイルズ オブ アライズ」で「テイルズシリーズ」は復活を成し遂げることができたのか?
■制作者とファンの思いが一致した今作
今作のプロデューサーである富澤祐介氏は、「継承と進化」をテーマにもう一度向き合い直し、海外ファンの数をさらに伸ばすことと、若年層の獲得を目指したとインタビューで述べている。
その一方で、シリーズのファンが納得のいく進化でなくてはならない。『テイルズ オブ』そのものであるという、ファンの方への「約束」は守っていくつもりだとし、テイルズシリーズの中で最も長い制作期間を経て完成された今作は、まさに富澤氏の目指した「新たなテイルズシリーズの確立」になった作品であった。
いい点が多いゲームよりも、ダメな点やストレスを感じる点が少ないゲームの方が実は評価が高いと感じる。戦闘の操作一つとっても、何のために必要な進化であり、新機能なのかということも明確に提示されており、それがストーリーにも深く絡んでくる緻密さは、まさにストレスも無駄もないゲームの理想型だった。