著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

進撃の巨人がコロナ禍に完結した意味 絶望を100%描き切る

公開日: 更新日:

 11年7カ月にわたって連載が続いてきた「進撃の巨人」が、6月9日発売の第34巻をもって完結した。作者・諫山創(いさやま・はじめ)氏の出身地である大分県日田市では、巨人をかたどった空容器回収ボックスが日田駅前に設置されるなど、盛り上がりを見せている。

 筆者自身も、連載当初から「進撃の巨人」の世界観にのめり込んだ一人である。

■誰もが死に得る世界観

 塀の中で暮らす主人公たち。突如襲ってくる、謎多き存在である"巨人"。残酷に死んでいく人間たち。何もかもが謎で、だからこそ恐ろしく、そして面白かった。

 進撃の巨人によって人生に影響を受けた人も少なくない。

「物語において、主人公級の人物は、まず死にません。死なせられません。しかし、『進撃の巨人』では、主人公のエレンをはじめ、ミカサやアルミン、そして同期の104期生を含めた誰しもが死と等距離にあります。登場人物たちがここまで死にゆく漫画は、もしかしたら『進撃の巨人』が最初で最後なのではないかと思うほど。明日死ぬかもしれない。それはまさに、現実の生そのものです。だからこそ、生きることが生々しく、より迫力を伴って響いてくる。残酷であるがゆえに先のまったく読めない世界は、早く濃霧が晴れてほしいと願う我々読者をして怒涛にページをめくらせ、果ては知人に『進撃の巨人』を推奨せしめるのだと思います」(35歳・イラスト制作会社男性)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」