比嘉愛未「推しの王子様」は視聴率低調でも“わかりみの深さ”で「女オタク」に共感広がる
現在放送中のドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)は主演するはずだった深田恭子(38)が体調不良で降板し、比嘉愛未(35)が代役として主演に抜擢されたことで注目を集めた。
ストーリーは「乙女ゲーム」という女性向け恋愛シュミレーションゲームを制作会社「ペガサス・インク」の女性社長(比嘉)が、自分の推しキャラ「ケント様」にそっくりな男性を理想の男性に育てるという「逆光源氏」のような感じだ。平均視聴率は5%程度でラブコメとしては、数字が思う様に伸びていないが、「乙女ゲーム好き」やその制作現場が舞台となっているドラマ作品は稀であり、そういう意味でも放送開始から筆者は毎週楽しく視聴している。
逆にいえば乙女ゲームにハマったことがない、応援しているアイドルやキャラの「推し」がいない人には共感を得にくく、そこが視聴率には繋がっていないという印象だ。ほかにも、比嘉が演じる「日高泉美」が美人すぎるという点や、人気が出た声優がクライアントに楯突いて脚本を修正させるなどの「ありえんだろう」という多少のツッコミどころには目を瞑るとして、「推し」がいる人ならではの、想いや経験の部分はうまく反映されている作品だと感じている。