Cocomi&Kōki,に「米語」ではなく「英語」を学ばせた静香・キムタクのしたたかさ
ともあれ、この姉妹に米語でなく英語を学ばせたのは、両親のしたたかなマーケティング戦略だったのではないか。彼女たちが生まれた2000年代初頭といえば、宇多田ヒカル(38)という帰国子女が日本に激震を走らせた頃だ。キムタク(木村拓哉=48)をして「ちょ待てよ。敬語使えよ」と怒らしめたとかいう歌姫は、とはいえやはり眩しい存在だったはずで、彼らの子育てビジョンに影響ゼロではなかったろう。ただ、少しでも差異化を図ろうとした結果が、イギリス英語のポッシュ(posh=イギリス英語で上品、上流の意味)なイメージづけだったのか。
まあどうせ日本人なんだし、どっちの英語でもしゃべれりゃいいじゃん、と思ったりもするが、ことほどさように、英語はブランディングの一部になり得るのだ。とはいえ本来、スターの輝きは、ブランディング云々というこざかしい計算を超えるはず。彼女たちの真価は、宇多田パイセンの曲さながら、Wait&See.(様子見)といったところか。(敬称略)