民間人初の宇宙飛行士・秋山豊寛さん 原発事故の難を逃れ2度目の「仙人暮らし」
芸術学部に所属。講座は総合芸術演習のひとつで、「大地に触れる」をテーマに農作業を通じて学生の五感を磨く、感性を養うのが目的だった。
「大学はキャンパス内に農園を新たに造ってくれました。開墾からスタートし、野菜を栽培しながら、社会の動きや国際情勢を学ぶためのメディア論、メディアリテラシーについても教え、退職後の人材も育てました」
定員25人。リポートは全部、誤字脱字を含めて赤字を入れる丁寧な授業が評判を呼び、毎年、競争率は高かった。
一方、安保法制や原発に反対する活動にも積極的に参加。発言し行動する学者としても注目を浴びた。
「転居先を大台町に決めたのは、豊かな自然もさることながら、既存の原発から遠く離れていること。そして三重県は、中部電力が計画した芦浜原発を37年かけて阻止し、他の2カ所の計画を中止に追い込んだ気概のある土地だからです。福島の家? 戻れないけど固定資産税を払っています。納得なんてできるわけがない」
■前澤友作氏の宇宙旅行は「格差社会の象徴」