高視聴率ドラマ「DCU」に賛否 日曜劇場のマンネリ設定と“過剰サービス”で「食傷気味」の声も
阿部寛(57)が主演を務める日曜劇場「DCU~手錠を持ったダイバー~」(TBS系)。第1話が16日に放送され、世帯視聴率で17%近い高い数字を叩き出した。予告でも、米ハリウッドの大手制作プロダクションとの共同制作であるということを大々的にアピールするなど、TBSの力の入れ方も並々ならぬものがある。
水中での事件や事故の捜査を行う海上保安庁の新組織「DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)」。そこに所属する水中捜査のスペシャリストたちが、水中未解決事件の真相に迫っていく作品だが、初回放送にして良くも悪くも「日曜劇場らしさ」満載の内容となっていた。
ネットでは<日曜劇場で阿部寛って、ドラゴン桜2から1年も経ってないから、どうしてもそのイメージに引っ張られる><「海猿」と「TOKYO MER」を足しましたみたい><なんか毎回同じ様な展開と設定で食傷気味>といった声も上がっている。
「日曜劇場といえば『半沢直樹』や『下町ロケット』『ノーサイド・ゲーム』などの池井戸潤氏原作の作品がヒットしたイメージも強く、制作側にもそれが『日曜劇場らしさ』として定着している気がします。海に潜って真相を解明するというシーンは、前期の『日本沈没』で既視感がありますし、初回放送の重要人物として登場した声優の宮野真守(38)は『半沢直樹』に出演して話題になりましたが、正直『またか』と感じた人もいるでしょう。100作品のうち1作品くらいの比率で過去の日曜劇場の作品を感じさせる演出や演者が出てくるのであれば、ファンサービスとして成立すると思いますが、ちょっとくどすぎるし、過去作のファンに媚びすぎているなと感じざるを得ませんでした」(コラムニストの水野詩子氏)