魂の演技に感動 羽生結弦選手にとっては自分との戦いだったのだろう
小林陵侑選手も平野歩夢選手ほかも褒め称えよう。おめでとうございます。北京のフィギュアスケート会場は室内なのでまだマシだけど慣れているとはいえ、やっぱり氷の上だから寒いは寒いだろう。コーチたちは分厚い防寒着を着ている。しかし選手たちは熱い戦いを見せてくれて大満足。中でも羽生結弦選手がカッコ良かった。結果は惜しくも4位だが、まさに王者の風格、魂の演技が伝わってきて感動した。幾多の壁にぶち当たり乗り越え挑戦し続ける27歳。すでに過去のオリンピック2大会で金メダルは取っているし、もちろん3連覇もしたかっただろう。無難な構成で滑れば美しい圧巻の表現力で転倒・減点されることもなくぶっちぎりの優勝だったと思う。だが、あえて果敢に挑戦したのだ。男子フィギュアスケート界を盛り上げずーっと先頭で引っ張ってきた王子様に敵はいない。自分との戦いだったのだろう。
難しい技の詳しいことはわからないが、私だって遊びでアイススケートをやったことはあるがカッコつけていい気になって、足がもつれてステーン、と尻もちをついて転んだことがあり、すごく痛かった。足もひねって泣きたいぐらい痛かった。それを練習で何回も何回も転んでは立ち上がり、足だけでなく多分、体中打ち身だらけなはず。ましてや加速のついた4回転半アクセルの練習って。今回の試合で他の選手たちには十分その挑戦の意味が理解でき、とてつもないスケールの大きさを感じたことだろう。素晴らしかった。感動をありがとう。