著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<169>田辺市の広報担当者が非公式に明かした 野崎さんに4000万円が振り込まれた経緯

公開日: 更新日:

 私は、田辺市が野崎幸助さんに4000万円を振り込んでいた事実と、それを収支報告していなかったことについて2020年10月に「フライデー」で記事にした。

 そして10月半ばに市民オンブズマンの畑中正好さんが市役所で、市役所移転用地の件で記者会見を開いた。これには各紙の市政担当記者たちが集まったが、そのあとに市の広報担当が、非公式に市の4000万円がドン・ファンに振り込まれた経緯について説明をしたのである。私の取材には個人情報を盾に説明を拒んだのに、裏では進んで個人情報を漏らしていた格好だ。

 その要旨は次の通りである。16年に市は、東山にある複合商業施設「オーシティ」前の道路整備(拡幅工事)のために7000万円余りの予算を計上して議会の承認も得ていた。オーシティを運営する「オークワ」が所有していた道路部分の土地代金は4000万円余りで、田辺市が購入することで双方が同意していた。この時にオークワは、オーシティの駐車場の一角を占めるドン・ファンの土地を取得したいという意向を市側に伝えていた。

 そこで田辺市は仲介役となり、オークワの代わりに4000万円をドン・ファンに支払った。こうすれば行政が土地収用をしたことになり、ドン・ファンの税金が軽減されるメリットがある。これは三者契約といって行政の手法として認められているのだから何の問題もない、というものだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動