著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<181>“本丸”のドンファン殺人事件の裁判はいつになったら開かれるのか

公開日: 更新日:

 和歌山地裁に弁護士が決まったのかどうか聞いた。

「それについてはお答えしていないんです」(総務部)

 誰が弁護士になったのかではなく、弁護士が決まったかどうかを聞いただけなのに木で鼻をくくった返答だった。

■決まっても名乗り出ない弁護士

 実は早貴被告の起訴前に和歌山市内の法律事務所前には大勢の報道記者が集まっていた。

「ここのK弁護士が早貴の弁護士になるらしい、との噂が流れたんで本人のコメントが欲しくて」(テレビ局報道記者)

 私はK弁護士に電話をしてみた。

「(早貴被告の弁護を)受けたとも受けていないとも言えません」

 歯切れの悪い返事だった。受けていなかったら、「受けていません」と返答すればいいだけだと思うのだが。それを裏付けるように警察関係者が言う。

「いや、K弁護士から選任届が出ているはずです。公判前までは名前が出ると煩わしいから伏せているだけでしょう。私選のはずですが、彼は刑事裁判の弁護経験は少ないので誰かが主任弁護人になるのでしょうが、弁護団がどのようになるのかはまだ分かっていません」

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