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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ネタをやり続けている自信から吉住は芸人としてブレないでいられる

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「笑わせたいんですけどね。みんなの笑顔が見たいだけなのに」(吉住テレビ朝日系「イワクラと吉住の番組」5月3日放送)

◇ ◇ ◇

 2020年に行われた「女芸人№1決定戦 THE W」(日本テレビ系)で優勝、ブレークした吉住(32)。ネタには定評のある彼女だが、単独ライブ前は作ったネタを作家に「怖いか怖くないか」をジャッジしてもらっているという。放っておくと怖くなってしまい、オチで悲鳴が上がって終わることがあるからだ。その心境を語った言葉を今週は取り上げたい。

 もともと吉住は、中学の頃までは「フワちゃんぐらい明るかった」が、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で又吉直樹がセンスのある一言で笑わせているのを見て、「暗いのカッコいい」と思うようになったという(「アメトーーク!」21年3月18日)。

 さらに高校時代に「エンタの神様」(日本テレビ系)で東京03のコントを見て、その面白さに衝撃を受けて芸人を志すようになった。熊本県立大に在学した4年間で上京資金を貯め、13年に人力舎の養成所「スクールJCA」に入学した。何度か相方を代えながら、コンビとしてデビューしたが、やがて解散。ピン芸人となった。

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