柳家三語楼さん「酒の失敗」…酔っ払って裸にクセをやめた、60代マスターの真顔説教
柳家三語楼さん(落語家/46歳)
5代目柳家小さんの得意ネタのひとつ「猫の災難」は酒好きの熊五郎が主人公の古典落語。この噺を柳家三語楼さんがやると、酒を飲むシーンでは観客がゴクリと喉を鳴らす。その三語楼さん、意外にも酒が飲めるようになったのは30歳近くになってからだという。
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酒が好きになったのは27歳で二つ目になってから何年か後の29歳か30歳から。それまではグラスに口はつけますが、うまくないわ、頭は痛くなるわでいいことがない。ただ、打ち上げなんかでみんなが飲んでいる雰囲気は好きでした。
それなのに、ある日突然、好きになったんですよ。それもビール。あたしは炭酸飲料がそもそも苦手で、ビールは味も苦いので、嫌いだったんです。それが休みの日の夏の暑い昼間、たまたま入った中華屋でオジサンがビールを飲んでいたんです。それがこの上なくおいしそうに見えて、思わず注文して飲んだんですよ。そうしたら、おいしかった。
その日を境に酒を飲むようになりました。
■「おまえは酒を飲んでいる方がおもしれーな」と鈴々舎馬風師匠