柳家三語楼さん「酒の失敗」…酔っ払って裸にクセをやめた、60代マスターの真顔説教
あっ、どこでもやるわけじゃないですよ。やっても大丈夫そうな気心の知れた店だけですよ。時にはその店のお客さんが1万円とかご祝儀をくれたりしたもんですから……。ただ、スッポンポンになって歌っているだけだから、面白くもなんともないんですけどね。
ある日、60代のマスターがやってる地元の小さな古いスナックがありまして、知り合いのお客さんもいたもんだから、脱ぎを期待してんじゃないかと思っちゃったんですよ。それでいつものように曲をリクエストして、トイレに入って脱いで出てきたら、そのマスターがいきなり真顔で。
黙ったままパチンとカラオケを切って「なんだ、それ?」って怒ってるんですよ。「そこ座れ」って言うから、小さなクルクル回る丸い椅子の上に正座しました。裸のまんま。だって、マスターが「服着ろ」って言わないから。
「裸になるのは噺家のやることなのか」って、そのまんま20分説教されました。横にいたオジサンはぜんぜんかばってくれなくて、ずっとスマホ見てんですよ。もう「すいません」って謝るしかなくって。それ以来、裸になるのはやめました。