芸人・松原タニシさんは事故物件に住み続け10年…「幽霊の正体をはっきりと知りたい」
松原タニシさん(芸人/40歳)
怖い本や事故物件に関した著書が累計33万部という「事故物件住みます芸人」の松原タニシさん。今も事故物件に住み続け、生と死と霊について考える毎日だが、死ぬまでにやりたいことは、霊とはいったい何なのか正体を突き止めることだという。
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事故物件の部屋に住み始めてちょうど10年になりました。累計で15軒。最近はコロナ禍だったので、借りていた他県の部屋に行けなくなり、引き払った部屋もありました。
紹介していただく事故物件に住めなくても、そこで亡くなられた人の事情を遺族や親しい人にお聞きしています。そういった話を本に書いて。
近年は自殺や孤独死などがあった事故物件を紹介してくれたり、「僕の部屋には霊が出ます」と教えてくれる人が増えました。事故物件に関わっている人は過去につらい思いをしている人が多い気がします。
「自分が住むこの部屋で人が亡くなっているから」とか「霊が出る部屋に住んでいるから」という理由で「今、自分の人生はこんなにつらいんだ」と。自分の不幸な人生をオバケのせいにできる。そう考えることで、つらい毎日を乗り越えているところもあるんでしょうね。