2022年のドラマ出演者の中から…勝手に「あれもこれも大賞」を贈呈しちゃおう
主演女優賞は繊細で骨太な長澤まさみ
主演女優賞は「エルピス」の長澤まさみで決まり。今年は、映画「シン・ウルトラマン」で巨大化した姿に驚かされたが、巨大化して画になる女優はそうはいない。
長澤といえば東宝芸能所属。沢口靖子を筆頭に、どこかフェアリーな女優が多いなかで、さまざまな役柄にチャレンジ、しっかりと地に足の着いた役も演じて骨太でたくましい女優になった。映画「コンフィデンスマンJP」でのコメディエンヌぶりもよかったが、映画「MOTHER マザー」では百八十度違い、男たちと行きずりの関係をもち、その場しのぎで生き、息子に歪んだ愛情を向けるシングルマザーというハードな役を演じ切った。
「エルピス」はそれ以上、まさに女優・長澤まさみの真骨頂といえる。崖っぷちの女子アナから報道番組のメインキャスターに。立場が変わったことで揺れる内面を繊細に演じ、その表情、一挙手一投足に引き込まれる。いいドラマをありがとう。