冬ドラマで残念な「大病院占拠」櫻井翔と「6秒間の軌跡」本田翼…新境地開拓には実力不足
今期の冬ドラマが出そろった。その中で、もったいないと思うドラマが2本ある。
ひとつは櫻井翔主演「大病院占拠」(日本テレビ系、土曜午後10時)。日本が誇る大病院が突如、鬼の面をかぶった謎の武装軍団「百鬼夜行」に占拠されて櫻井演じる捜査官が人質を救うため犯人に立ち向かっていくストーリーで、24時間の事件を全10話で描く。
テロリストは全員鬼の面をかぶり、エンディングでも名前にモザイクが入っているなど正体は明かさず。
が、口元だけは出ていて、リーダーの青鬼が、どう見ても菊池風磨ではないかと早くもバレてしまったのはご愛嬌か。
最近の考察ばやりで鬼グループの俳優予想は案の定過熱し、これも作り手の思うツボだろう。
視聴者としてはハラハラドキドキ楽しいのだが、残念なのが主人公、武蔵三郎役の櫻井。正直、この手のアクションドラマには向いていない気がする。爆弾搭載のドローンに追いかけられているのに緊迫感はさほど感じられず。これが岡田准一だったらと、つい妄想してしまう。
今でこそ高学歴のジャニーズは多いが、先鞭をつけたのは櫻井で、アイドルをやりながら慶大経済学部を卒業したのはすごい。キャスターやバラエティーのMCもこなし、ここ数年は日テレの選挙特番の顔でもある。これ以上何を求めるのか。櫻井には、彼しかできないことが山ほどあるのに。