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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

坂口健太郎が切り開いた「クールガイ」という分野 日テレドラマ連続主演で似た役柄の異例

公開日: 更新日:

「連続出演は飽きられる恐れもありリスクも伴う。使う側も冒険だが、成功すればドラマ界の新たな一ページになるかもしれない」(テレビ関係者)

 注目は役の設定にある。4月期が元医者。7月期は刑事と役は違うがいずれも「クール」な役柄。今の坂口人気を支えているクールな魅力を最大限に生かしている。

 ドラマの世界ではハマリ役は「イメージが強く残り、他の役がやりにくくなる」と敬遠されがち。米倉涼子は代名詞にもなっていた「ドクターX」の大門未知子のイメージが付くことを嫌い降りた。

 坂口の場合は特定の役ではなく、クールなイメージを持つ役というのが大きな違い。改めて坂口のここまでを振り返ると、モデル活動を4年近く続け23歳で俳優デビュー。女性人気は高かったが、広く世間に認知されたのは2年前の朝ドラ「おかえりモネ」で演じた医師の「菅波先生」だった。

「朝ドラは脇役が伸びる」ジンクス通り坂口も順調にキャリアを重ねた。モネ出演後は「菅波先生」と役名で呼ばれたこともあったが、昨年は大河「鎌倉殿の13人」で北条義時(小栗旬)の長男・泰時を好演。主演したフジテレビ系の「競争の番人」では、冷静沈着に事件を解決する公取委審査官。朝ドラ以降、一貫して貫き通したのが「クール」な役だった。

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