“バズーカップ”アナで人気だった別府彩さん 経験を生かし「タレントキャリアアドバイザー」に転身
別府彩さん(元フリーアナウンサー/47歳)
アパレル関連の企業が点在する外苑前の開放的なオフィスで我々を出迎えてくれたのは、かつて“バズーカップ”アナのキャッチコピーで大胆グラビアに挑戦し、大きな話題を集めた別府彩さん。現在は総合的なキャスティング事業を行う株式会社エイスリーで「タレントキャリアアドバイザー」を務めている。
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「俳優やタレント、芸人やアナウンサーなど、芸能界やメディアに出る仕事をしている人たち向けに、キャリア再構築の支援や相談を受けるのが主な仕事です」
別府さんが現在のサービスに携わるようになったのは、自身の経験が大きく影響しているという。
「私自身、大学卒業後の十数年間はフリーアナウンサーをしていたのですが、30代に入って仕事が先細ってからの転職活動に苦戦、正社員になって以降もさまざまな面で苦労した経験が大きかったと思います」
当時は、転職業界ではまだ“35歳限界説”が定説だった時代。別府さんも、誰にも相談できず、思い悩んだ時期もあった。
■儲け方自体わからない
「やはり10年同じ世界でやっていると、仮に年齢を経て仕事が行き詰まってきたとしても、プライドのようなものが邪魔をして、なかなか踏ん切りがつかないものです。PCのスキルひとつとってもそうですが、そもそも会社に身を置いた経験がないため、お金の儲け方自体もわからない。でもそれは、きちんと学習さえすれば誰もが習得できるものかもしれない。私たちが支援したい方々は厳しいオーディションをクリアしたり、たった一人でステージやカメラの前でしゃべるなど、すでに磨かれたヒューマンスキルを持っているのです。そんな彼らの後押しができればと思っています」
さて、別府さんは大学卒業後、就職はせずフリーランスの道を選ぶ。
「大学生の時、キオスクで買ったフロム・エーを見て、日給の良さで決めたイベントコンパニオンのアルバイトがきっかけで、人前でしゃべったり、ナレーションの仕事などをするようになりました。楽しくお金を稼げて、華やかな世界でいいなって」