著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

根は「汚れ役」 実は"誇張"されていた福山雅治のパブリックイメージ

公開日: 更新日:

「もともと根が汚れ役みたいなところありますからね」(MANTAN「MANTANWEB」16年10月1日)という福山は、本来サブカル志向の強い気質。毎年「SPA!」(扶桑社)で受けていたインタビューの聞き手に「会いたいから」という理由で吉田豪、九龍ジョー、武田砂鉄、杉作J太郎らを指名するほど。

 そんな福山がなぜ芸能界ド真ん中の王道の仕事をしているのかを問われると、「アミューズっていう所属事務所じゃなかったら、全然違ってたのかもしれない。僕がジャニーズ事務所さんに自分で応募して、もし所属させていただけるようになってたら、ジャニーズ事務所の持って来てくれる仕事をやっていただろうし、はたまた、なんかの拍子で(AVの)宇宙企画の人と知り合ったら、たぶん宇宙企画的な」ことをやっていたと。「自分の好きなものがやりたかったのに、出てきたものがそうじゃなかった」と若手時代を振り返る(テレビ朝日系「夜の巷を徘徊する」16年9月28日)。

 それこそが、むしろ福山のパブリックイメージを“誇張”したものだったのかもしれない。けれど、自分の好きな「音楽を続けるにはまず売れなきゃいけないと思った」(同前)とやり通した。

 そこに強固な軸があるからこそ、福山雅治は何があっても自分を見失わずにいられるのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」