横山やすしの弟子ひろしが明かす 妻「春やすこ・けいこ」けいこのうつ闘病と夫婦コンビ結成まで
「やすし師匠は芸人としての外向きの顔と、ごく内輪にだけ見せる素顔がありました。素顔は寂しがり屋と思います。晩年はうちらの漫才をわざわざ見に来て、アドバイスをくれたり励ましたりしてくれました」
「横山たかし・ひろし」は“ホラ吹き漫才”がウケ、73年、NHK第3回上方漫才コンテスト優秀努力賞を受賞するなどすぐに頭角を現したが、その後は低迷。解散・廃業の危機を乗り越え、90年代、金ピカ衣装に身を包み、「すまんの~」などのギャグをかまして人気を博した。
「50年以上仲良くやってこられたのは、こっちが金ピカ衣装など、いろいろ提案したことを、たかしが悩みながらも受け入れて認めてくれたから。たかしはいつも笑顔で挨拶してくれて、穏やかなエエ男でした。でも売れたために、逆に寂しさもあったのかもわかりません。亡くなる3年前から調子が悪くなり、弱っていく姿を見てるのはつらかったです」
けいこさんとは25歳で結婚。現在は大阪市内のマンションで夫婦2人暮らし。
「息抜き? 2人でカラオケに行きます」
2人で……よほど仲がよろしいようで。
(取材・文=中野裕子)