著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

テレ東「きのう何食べた? season2」西島秀俊と内野聖陽の“距離感”に注目

公開日: 更新日:

 ドラマ24「きのう何食べた? season2」がスタートした。コロナ禍をはさんで4年ぶりの復活だ。とはいえ、シンプルな設定に大きな変化はない。弁護士の筧史朗(西島秀俊)と美容師の矢吹賢二(内野聖陽)は、現在も同じ2LDKで同居生活をしている。

 何より、以前と変わらない2人の暮らしぶりが、見る側をホッとさせる。ゲイを公表していない史朗は、相変わらず倹約家で料理好き。一方、ゲイであることにオープンな賢二は、今も史朗と彼の作る料理の大ファンだ。

 変わったことといえば、賢二の体重の増加と史朗が通い続けたスーパーマーケットの閉店。そして史朗が2万5000円と決めていた月の食費が3万円に上がったことくらいだ。

■「コロナ後の生き方」のロールモデルに

 心優しき男たちの穏やかな日常を描くこのドラマ。注目したいのは彼らの「距離感」だ。たとえば史朗は、食費を切りつめようと魚より肉を食材の中心にしてきた。それが賢二のコレステロール値を上げたに違いないと本気で謝罪する。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」