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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

萩本欽一のひと言を機に 有田哲平がわれに返った「笑いの原点」

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「『おまえらが笑ってんのは俺のおかげなんだよ』っていう時期がやっぱあるんだよね。それは実は鎧」
有田哲平TBS系「賞金奪い合いネタバトル ソウドリ~SOUDORI」10月2日放送)

 ◇  ◇  ◇

 いまや売れっ子のお笑い芸人も、ほとんどはかつてトガっていた。くりぃむしちゅーの有田哲平(52)が芸人のトガリを分析して語った言葉を今週は取り上げたい。

 アマチュアからプロになった瞬間、「俺はもうおまえらとは違うよ、笑いの取り方のレベルが高いからね」と思うようになり、それまでクラスでバカ話していたような人も、スカすようになってしまう。有田自身もまたそうだった。

 何しろ彼が知名度を飛躍的に上げた「ボキャブラ天国」(フジテレビ系)シリーズでのコンビのキャッチフレーズは「邪悪なお兄さん」。

「当時の僕はとにかくいじられるのが嫌だったんです。自分はいじられる側の人間じゃない、軸になる側の人間なんだ」(太田出版「Quick Japan」vol.55=2004年7月16日発売)

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