旧ジャニ勢ゼロでもNHK紅白は史上最低視聴率更新か…“空き枠”の顔ぶれに若い世代も無関心
「せっかくのチャンスだったのに……」
そんな声が囁かれていた。第74回紅白歌合戦の出場歌手発表会見がNHKホールで開かれた13日。毎年5~7組(昨年は6組)を出演させていた旧ジャニーズ勢は一掃されて44年ぶりにゼロに。余った「ジャニーズ枠」をどう割り振るかに注目が集まったが、発表を見る限りトホホなことに。
「初出場の13組はアニメと韓国勢が占め、中高年世代にはまたよく分からない顔ぶればかりでしょう。強いてあげれば伊藤蘭くらい。キャンディーズとして3回出ているのですが」と、あるレコード会社広報担当は言った。
たしかに「Ado」「ano」「10-FEET」と初出場組を挙げてみても、どれも中高年世代にはピンとこない。「新しい学校のリーダーズ」は首振りダンスで「オトナブルー」が大ヒットという触れ込みらしい。韓国の男性8人組グループ「Stray Kids」といい、それで若い世代の視聴者を呼び込もうという作戦かも知れないが、「若い世代からの反応も芳しくないどころか、反応すら薄く、関心すら向けられていないようですね」と、前出のレコード会社広報担当は分析していた。
目玉候補の一人といわれた中森明菜(58)の名前もない。明菜はデビュー40周年を迎えた昨年、個人事務所を設立し再始動を宣言した。今月には1984年のヒット曲「北ウイング」をセルフカバーし、「北ウイング-CLASSIC-」として6年ぶりの歌声を披露、SNSで「この曲を愛してくださるみなさまへ感謝の気持ちを込めて歌いました。あきな」とコメントし、公の場に戻ってくるとの期待が高まっている。実際、松田聖子(61)ともども、NHKは出演を打診したとみられている。この結果は、ふたりから袖にされたということか。スポーツ紙音楽担当記者は言う。
「聖子は2021年の暮れ、ひとり娘の神田沙也加さん(享年35)が亡くなり、その年決まっていた紅白を辞退。以来、出演していませんが、ことしもディナーショーを東阪でしっかりと組み、活動しています。紅白オファーに応じないのは、喪に服すうんぬんではなく、出なくていい、出たくないとの判断からかもしれません」
前出のレコード会社広報担当は「ま、12月になってから、特別企画とか特別枠などと称して、目玉に据える出演者を追加として小出しにしていく作戦でしょう」とし、明菜ともども、企画コーナーなどでの出演はあり得ると言った。
「追加発表では、浜崎あゆみが出るのではという予想がでています。『80年代アイドル時代』といった、あらゆる年代にアピールできるような企画がどうして出てこないのか、不思議ですね」とは広告プロデューサーである。