鈴木亮平は肉体と精神を極限まで役に近づける「変態」なのだ
鈴木が恐ろしいのは増量だけでなく、極端な減量もいとわないこと。翌15年の「天皇の料理番」(TBS系)では、病床に伏せる役を演じるために20キロ減量した。その直後には15年公開の映画「俺物語!!」(東宝)で「身長2メートル、体重120キロ」という設定のキャラクターを演じるため、首回りの筋肉を重点的に鍛え、30キロ増量。18年の大河ドラマ「西郷どん」(NHK)では、100キロ近くまで体をつくった。
「ノートをつけずに筋トレするのは、羅針盤を持たずに航海に出るのと一緒ですよ」(フジテレビ系「アウト×デラックス」14年12月4日)という彼は、理論的に56キロから98キロまで増減を繰り返しながら、肉体改造をしているのだ。
俳優の体づくりは特殊なため、ほとんどが独学。試行錯誤をしながら行ってきた。その経験から、「俳優による俳優のための、現場での体のつくり方と見せ方」という冊子を自作したという。それを「本気の人」には渡し、情報を共有していると冒頭の番組で語っていた。現在の通常体重を聞かれた際も「分からないですね、量らなくなりました」と答え、「変態だわ……」と中居を絶句させていた。