一貫したファン目線こそが森三中・黒沢かずこの類まれな実力の源泉
「なんにも知らずにこの世界に入ってしまって、そういう被害者がこの世界にはたくさんいる」
(黒沢かずこ/日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」7月28日放送)
◇ ◇ ◇
森三中の黒沢かずこ(45)は、ダウンタウンに憧れて芸人になったと公言するひとりだ。まだ彼らが“若手芸人”だった頃からの、いわゆる“古参”ファン。そんな彼女が「14歳からの思いを伝えたい」と自作の曲を歌う。それはダウンタウンに憧れて芸人になるも、その世界で悩む芸人と浜田との対話を想像した歌詞だった。歌い終えた黒沢が浜田に対し放った一言を今週は取り上げたい。
黒沢は中学から高校の頃、ダウンタウンが好き過ぎて同級生の男子と比べてしまったという。だから、男子がつまらなく感じてしまい、異性とまともにしゃべったことはなかった。代わりに聴いていたのはお笑い系のラジオ。熱心なリスナーとしても知られ、ナインティナインのファンクラブにも入っていた。
この世界へ入ると、明石家さんまのスゴさを実感し、さんま愛が深まった。さんまのようになりたいけれど、なることはできない。「だから、私はさんまさんを支える側に回りたい」(テレビ東京系「あちこちオードリー」2024年2月7日)と介護福祉士の資格を取りたいと語り、「私のいまの夢は番組MC、レギュラーじゃないんです。さんまさんの老人ホームを立ち上げることなんです」(TBS系「週刊さんまとマツコ」22年10月9日)とまで言う。