一貫したファン目線こそが森三中・黒沢かずこの類まれな実力の源泉
そんな黒沢は「お笑いのファンあがりで実力がない」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年7月5日)と悩みを吐露したことをきっかけに、ぺこぱのシュウペイに「まともになりすぎ。本当は技量があるって見せたい時期。それは誰にでもある。なんでそれになるかっていうと『ヒルナンデスの魔力』」と助言したり、ザ・マミィの酒井にピアスのあとがあるのを見つけ「イカつく思われたいっていう時期があったんじゃない? で、芸能界に入ってきて、そこ(可愛い)のポジションが一番いやすいと思ったんじゃないですか?」と指摘したり、濃いファン目線と歴戦の演者目線が見事に融合した批評を送る「出待ちファン」キャラが誕生した。
「最初はダウンタウンさんに会いたいがために、お笑いの世界に入ってきて、推しが逆に私を押してくれた」(テレビ朝日系「推しの番号教えます。」24年6月25日)としみじみと語る黒沢。いまだに趣味は「芸能人を見ること」(TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」24年1月28日)だと言う。
一貫した彼女のファン目線は、間違いなく類いまれな「実力」に他ならない。