「虎に翼」性転換手術、LGBTQ、夫婦別姓のジェンダー問題描写に《NHKがまた…》と疲弊する視聴者も
朝ドラでジェンダー問題の要素を取り入れること自体に意義を感じている視聴者が大半のようだが、《朝からジェンダー問題ゴリ押しはきつい》と、意識が高すぎる朝ドラに疲弊する声も見受けられた。
■放送前にジェンダー描写の前に注意喚起を呼び掛けた「新宿野戦病院」
「最近はドラマにも同姓カップルが登場することが増え、昨年の大河ドラマ『どうする家康』でも家康最初の側室・お葉が同性愛者という描写があったため、《またか…》と辟易する視聴者もいるでしょうし、差別意識があるかないかのリトマス試験紙のように作用する作品自体が、疲れると感じてしまう視聴者もいるのではないかと思います」(ドラマ制作関係者)
作品として描く意義を感じている視聴者は多いが、それでも朝ドラは純粋にヒロインの成長物語として、肩肘張らずにフラットに見たいという視聴者もいるだろう。
「本来の多様性は、ジェンダー問題に対して当事者意識を持つべきという押し付けをすることではないと思います。『度重なるジェンダー問題提起は疲れるから見たくない』と思う視聴者を制作側が受け入れるのも本来の多様性ではないでしょうか。その点、フジテレビ系『新宿野戦病院』で、“堀井しのぶ”というキャラクターのジェンダーについての描写がある7話放送前に、異例の『過去の体験や記憶を思い起こされる方がいらっしゃるかもしれません』『物語の可能性の一つとして、堀井しのぶの生き方を見届けて頂けたらと思います』と注意喚起メッセージが公式Xで投稿されましたが、そういった描写を受け入れられないという人を否定も肯定もしない、本来の多様性を目指す意図を感じました」(同)