森川葵が醸す個性的な存在感 演じる役を時間をかけて彼女らしい色に染める
「放課後カルテ」(日本テレビ系)
秋が似合う若手女優を考えて、最初に顔が浮かんでくるのは森川葵だ。
個性的な存在感が、巨峰やナガノパープルなど、濃い紫色のブドウをイメージさせる。また、彼女のやさしい笑顔は、モンブランケーキのように可憐で甘い魅力がある。
この秋、彼女は、10月12日にスタートした松下洸平主演ドラマ「放課後カルテ」(日本テレビ系/毎週土曜21時~)でヒロインの小学校教師、篠谷陽子を演じる。まじめな先生という設定で、地上波連ドラ単独初主演となる松下洸平が演じる無愛想な学校医とのコンビネーションが注目される。
森川葵に初めてインタビュー取材したのは10年ほど前。当時彼女は19歳で、前年に宮藤官九郎・脚本のドラマ「ごめんね青春!」(TBS系)に出演したころだったが、将来の目標を聞くと「自分の好きなものを好きって言える人でありたい」(「月刊エンタメ」2015年3月号)と答えてくれた。その言葉に、自分の個性を大事にしている女の子なんだなと感じた。ブレない姿勢は、15年に映画「チョコリエッタ」で森川とダブル主演した菅田将暉に通じるものがある。