著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ウケるかウケないか クズ芸人・岡野陽一は最も脳汁が出る「二択」に挑み続ける

公開日: 更新日:

「肛門っぽいものを見せることが大事であって、本当に肛門を見せちゃダメなんです」
 (岡野陽一/フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」11月16日放送)

  ◇  ◇  ◇

「クズ芸人」として人気の岡野陽一(43)。彼は自らの仕事を「肛門みたいなものを見せる」、つまり「恥部を見せることによってお金をいただく」ことだと表現する。けれど、一方で「品位だけは守っている」と言う。そんな彼が新しく出てきた「クズ芸人」たちを前に、自身の仕事の哲学を語った言葉を今週は取り上げたい。

 岡野は「26歳までずっとパチンコだけしかやってなかったんですけど、26歳で台移動しようと思って芸人になった」(テレビ東京系「あちこちオードリー」2022年12月14日)と語るほど生粋のギャンブラー。その経験やそれで生んだ借金を抱えた生活の中で、人間の酸いも甘いも噛み分けてきたからか、バラエティー番組などで行われる心理戦を伴うゲーム企画では、めっぽう強い。

 例えば「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の「電気イスゲーム」。一方が複数のイスの中からひとつに電流を仕掛け、もう一方がそのイスを回避して座ったら、イスの番号に応じて得点が与えられるというゲーム。シンプルながら奥深い心理戦が堪能できるこのゲームで、岡野はことごとく相手の行動を読み切り初代王者に輝いた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された