夏川りみさんが急きょアカペラで「涙そうそう」を披露…歌の持つ力をあらためて実感した
明らかにいつものテンポよりも遅く、気持ちのこもった澄み切った高音の歌が始まると、満面の笑みだった観覧者の顔が心地よさそうな表情に変わっていき、多くの人から涙があふれていきました。涙もろい私も知らぬ間に涙を流していましたが、もちろん悲しい涙ではなく、爽快感のような癒やされる涙。2分にも満たない時間だったと思いますが、スタジオがなんとも言えない気持ちのいい空間になっていました。
夏川さんの歌唱力もさることながら、楽曲に対する思い入れの強さが聴く人の胸をうち、ヒットにつながり、沖縄を代表する歌手にしたのだと思います。信じた道を疑うことなく果敢に挑んだ行動力が起こしたひとつの奇跡でしょう。
収録現場にいることの幸運に感謝しながら、「歌の持つ力ってすごいな!」とあらためて実感させてくれた夏川りみさんの「涙そうそう」でした。今でも忘れられない一曲になっています。これからも長く歌い続けて、多くの方を癒やしてくださることでしょう。